レンタルサーバーを別の会社のものに乗り換えたいけど、乗り換え作業が面倒でそのままにしている方は多いかと思います。
会社やプランによって、料金・スピード・容量や操作画面の使い勝手などが異なります。
ホームページを作り始めた時はよく分からなくて上位プランにしたが、安いプランで十分だった、ということもございます。
携帯キャリアや電力会社のように乗り換えは面倒ですが、その分、今後長期にわたって料金やサービスの恩恵を受けられますので、この記事をきっかけにご検討頂ければ幸いです。
(この記事では特定のレンタルサーバー業者を紹介するものではないので、ご安心ください。)
まず初めに、乗り換えの流れ全体を確認します。
レンタルサーバーの乗り換えの流れは、
1. 新しいレンタルサーバーを申し込む
2. 新しいサーバーの設定変更
3. 古いサーバーのデータのバックアップ
4. 新しいサーバーにデータを移す
5. DNSを切り替える
6. 新しいサーバーで表示確認
7. 古いサーバーの解約
の7つです。
それぞれのステップでポイントや注意点がございますので、それらを詳しくご説明していきます。
1.新しいレンタルサーバーを申し込む
どのようなホームページかによってレンタルサーバーに求める条件は変わりますので、一概には言えないですが、下の4つの項目を考慮してご検討してみてはいかがでしょうか?
プランによってデータ容量は変わりますが、数個の塾のホームページを作るぐらいでは容量オーバーすることはないかと思いますので、重視する必要はないです。
・独自ドメインを使えるか
・データベースを使えるか
・メールを使えるか
・WordPressを使えるか
2.新しいサーバーの設定変更
レンタルサーバーの場合、初期設定で十分の場合が多いです。変更しなければならないものがない場合は、そのままで大丈夫です。
・サーバーの設定の変更(基本的には初期設定で問題ないです)
・データベースの作成(利用する場合)
・使用するドメインの追加 *
・メールアドレスの作成 *
*ここではDNSの設定をまだ行わないでください。新しいサーバーにドメインを追加しただけでは、ホームページの表示内容は古いサーバーのままです。新しいサーバーの内容に切り替わりません。この後の「5. DNSを切り替える」が完了すると、新しいサーバーの内容に切り替わります。メールアドレスも同様です。
3.古いサーバーのデータのバックアップ
ここまでの流れでは古いサーバーの変更はしておりませんので、ホームページの表示内容に影響が出ることはございません。
ここからは古いサーバーにも触れていきますので、事前にバックアップをとっておきます。
バックアップの取り方はご利用のレンタルサーバーによって異なりますが、大きく分けて2通りございます。
1つ目は、バックアップデータをレンタルサーバー内に作る方法です。多くのレンタルサーバー業者がこのようなサービスを提供していらっしゃるかと思います。バックアップの作成は無料だが、リカバリーは有料など会社によってサービス内容が異なりますので、事前にご確認してみてください。
2つ目は、バックアップデータをお手元のパソコンなどにダウンロードする方法です。レンタルサーバーから切り離すことで、万が一サーバー内のデータが全て使えなくなっても、リカバリーできます。ただし、1つ目の方法と異なり、ご自身でリカバリー作業をすることになります。
4.新しいサーバーにデータを移す
このステップでは、古いサーバー内のデータを新しいサーバーに移します。
注意点は、新しいサーバーにデータを移し終えても、インターネット上で公開されているホームページは古いサーバーのものです。次の手順「5. DNSを切り替える」で新しいサーバー内のものが表示されるようにします。
そのため、新しいサーバーにデータの移行が完了しても、古いサーバーのデータ削除や解約などはまだしません。
古いサーバーからデータをダウンロードをします。ダウンロードしたものを新しいサーバーにアップロードする。ダウンロード・アップロードのやり方に関しては、レンタルサーバーのファイル操作画面から簡単にできます。
データベースを使用している場合は、そちらのデータも移行する必要があります。
多くのレンタルサーバーで「phpMyAdmin」が使用できますので、以下のリンクの手順で進められます。
MySQLデータのエクスポートとインポート(phpMyAdmin)
WordPressをお使いの場合、移行先の会社にもよりますが「WordPress 簡単お引越し」などのサービスがございます。そちらの手順に沿ってデータ移行作業を進めていきます。
【WordPress 簡単お引越し】
5.DNSを切り替える
ここまでの流れで、
古いサーバー:ホームページのデータ有り ←こっちが公開中
新しいサーバー:ホームページのデータ有り
どちらのサーバーも同じデータがありますが、インターネット上で公開されているデータは古いサーバーのものです。
このステップでは、新しいサーバーのデータを公開するように変更します。
2つのサーバーのデータ自体は同じものなので表示内容は変わりません。新旧どちらのサーバーからデータを公開するかの違いです。
DNSとは「Domain Name System」の略です。
簡単に説明すると、「URL」と「ホームページを公開しているサーバー」を結びつけるものです。
例えば、ブラウザに「https://hp.jukutech.me」のURLを入力すると塾テックのホームページが表示される流れは、
ネットにいる道案内ロボットたちに「https://hp.jukutech.me」を知ってるか聞いて回ります。
「知ってるよ」という道案内ロボットを見つけます。
道案内ロボットから「このURLは〇〇レンタルサーバーで公開してるよ」と教えてもらいます。
〇〇レンタルサーバーに「HPみせて」とお願いして見せてもらいます。
そのため、道案内ロボットに新しいレンタルサーバーに変更したということを伝える必要があります。
DNS切り替えの流れは、使用しているドメイン管理会社によって異なりますので、
「ドメイン管理会社名 DNS 切り替え」で検索してみてください。会社公式のマニュアルをご参考ください。
DNSの切り替えしても直ぐに反映されるわけではございません。
数時間程度で反映が完了します。
6.新しいサーバーで表示確認
新しいサーバーでホームページが表示されるかご確認ください。
新しいサーバーか、古いサーバーか確かめる方法は多々ありますが、どちらかの内容を少し変えてみると分かりやすいです。
7.古いサーバーの解約
新しいサーバーへ切り替わってることが確認できてから、古いサーバーを解約します。
レンタルサーバーの乗り換えの流れは以上です。
こちらの記事がご参考になれましたら幸いです。