先日、広告代理店の方から「”中学受験”の検索ワードが熱い」という話を聞きました。
確かに、中学受験をテーマにしたドラマが放送されたように「中学受験」のワードが盛り上がっております。
今回の記事は、弊社の運営塾はどのくらい「中学受験」のワードで検索されているのか、検索で上位表示を取れているのかを調べ、検索順位を上げるための施策について結果を踏まえて解説していきます。
「中学受験」と「小学生 塾」どちらで検索される?
小学生の塾を検索するとき、検索ワードとして上の2つが考えられます。
弊社運営の塾でこの2つの検索ボリュームを調べてみました。
(武蔵中原は塾近辺の地域名です。)
「武蔵中原 中学受験」 607件
「武蔵中原 塾 小学生」 96件
中学受験のワードの方が約6倍程大きかったです。
もちろん、地域によって異なります。
SEO対策前の順位
まずは、SEO対策前の検索順位をみてみます。
「武蔵中原 中学受験」 31.8位
「武蔵新城 中学受験」 43位
中学受験に関連する検索順位はどちらも低かったです。順位が低い原因として、以下の2つが考えられます。
・中学受験のワードを使っていない
・サイト自体の評価が低い
「武蔵中原 塾」など他のワードの検索順位は高いので、「中学受験」のワードに使用回数が少なく、重要なワードとしてタイトルなどで使えていないのが原因だと考えられます。
実際に、ホームページ内で「中学受験」のワードを何回使用しているのか、他のワードと比較して調べてみました。
「中学受験」 22回
「小学生」 68回
「中学生」 48回
他のワードと比較すると、「中学受験」のワードは少なかったです。ただ、「小学生」や「中学生」は汎用性がある言葉なので使用回数が多いのは当然であり、「中学受験」の22回は決して少ないとは言えないです。
それでは次に、SEOにおいて重要なトップページにおいて「中学受験」が何回使用されているのかを調べてみます。
画像のaltタグ(*)を含めると、3回だけでした。しかも、その3回は最新のブログ欄で表示されているものなので、他のブログが更新されると表示されなくなります。そのため、実質0回とも言えます。
*画像の説明文であり、通信エラーなどで画像が表示されない場合に代わりに表示される文言
ページ全体の使用回数ももちろん重要ですが、それよりトップページで1度も使用していないことが低順位の原因だと考えられます。
SEO対策してみた
それでは中学受験の検索に強くなるように、対策してみます。
対策する際の注意点は、一度にページ全体を大きく変更しないことです。一度に大きく変更してしまうと、他の検索ワードにも影響がでた際に修正できなくなってしまいます。また、どの変更がどのくらいSEOに影響を与えたのかが測れないからです。
そのため今回の対策では、コース紹介やカリキュラムページを変更せず、トップページだけにSEO対策を行います。
トップページを確認して、変更できそうな箇所が4つありました。
1. ページタイトル
2. LINE相談
3. システム紹介リンク
4. 主要ページへのリンク
これらの箇所を変更していきます。
1. ページタイトル
変更前
「武蔵中原 武蔵新城の塾 学習塾 | 〇〇塾」
変更後
「武蔵中原 武蔵新城の塾 学習塾 〇〇塾 | 中学受験 高校受験 個別指導コースがあります」
今回の記事とは関係ないのですが、「個別指導」も狙いたいのでこのワードも入れました。「高校受験」の検索ボリュームはそこまで多くないので入れなくてもよかったのですが、検索した方に高校受験はやっていないのかと思われる恐れもありましたので、入れておきました。
2. LINE相談
変更前
「塾のことについて詳細が知りたい方、勉強内容や入試に関してご不安がある方。」
変更後
「塾のことについて詳細が知りたい方、勉強内容や中学受験・高校受験に関してご不安がある方。」
入試というワードを使っておりましたが、「入試」のワードはあまり検索されていないので(*)「中学受験・高校受験」に変更しました。
*塾を探すときの検索では使われていないという意味です。入試情報に関する検索は多いので、トップページでは使うのではなく、ブログなので「入試」ワードを使用するのはいい戦略だと思います。
3. システム紹介のリンク
こちらは塾のシステムを紹介する動画へのリンクです。画像だけではなく、このような文言も加えてみました。
「「小学生コース」「中学受験コース」「中学生コース」「個別指導コース」それぞれの特長や違いについて説明しております。」
4. 主要ページへのリンク
「コース・プラン」と一括りにしておりましたが、コース別に表示してみました。
変更前
変更後
SEO対策後の順位
ウェブページを変更後、すぐに検索順位に反映される訳ではございません。変更後のページをGoogle(などの検索エンジン)に認識して評価してもらうことで、順位が変動します。
ホームページ変更後、しばらくしてから「武蔵中原 中学受験」で検索してみました。
検索結果の画面をスクリーンショットを撮ってみました。
(大分長いです。高速スクロール推奨)
なんと、1ページ目に表示されました。
期間平均31.8位からの大進撃です。
もちろん、検索順位は日々変動しますので今後どうなるか分かりませんが、ひとまず今回のSEO対策は成功したのではないのでしょうか。
(SEO対策は1回の検索で成功・失敗と判断するものではありませんが、今回の記事として結果が欲しかったので成功としました。)
おわりに
検索順位がどうのこうのより、お問い合わせが来るかどうかの方が大事ですよね。
さらには、お問い合わせが来て入塾していただいたどうのこうのより、志望校に受かって喜んでいただけるかの方が大事ですよね。
もちろん受験に受かることが全てではなく、中学受験をしたこと、受験に落ちたことがいい経験になり得ますが、
その経験をいい経験だったと捉えるかどうかは生徒自身が決めることであって
塾側が勝手に
「落ちたのは残念だけど、〇〇さん/くん にとってはいい経験になったよ」
と言い逃れてはいけないなと思ってみたりもします。
記事を書き終えましたので、
まだ観れていない「二月の勝者」を観てみます。